照明作品のコンセプトです。

触りたい!と、思う様な“有機的なカタチ”をテーマに制作しております。  
 気が付けば私達の身の回りは大量生産によって作られた箱型(四角い)の物ばかり。形としてはスッキリしているけれど、“撫でたい、めでたい、触りたい”とは思えない。緊張感のある幾何形態も確かに美しいけれども、生活空間にはリラックスできるもっとユルイ形があっても良いんじゃないの?と思い、触りたい!と、思う様な“有機的なカタチ”を目指し制作しています。  
 

★美しい造形+光のもたらす様々な効果 

 私は自分の創る照明作品に従来のいわゆる工芸としての視点ではなく、もう一歩踏み込んだ、デザインとアートと工芸をミックスさせた新たな視点を盛り込もうとしています。造形のみに偏ることなく、更に豊かなイマジネーションを与えてくれる新しい照明作品を常に心掛けております。


■素材    

 芯材は、針金を用いています。これは自分の手と相性が良い為ですが、他の素材に比べ扱い易く、比較的自由に造形が行えるのも魅力です。
  紙はすべて和紙を使っています。基本的には職人さんにオーダーしている和紙をよく用いますが、最近は市販の物でも面 白い紙があるので、それらも普通に使っています。手漉き、機械漉きについては、求める効果 によって使い分けておりますが個人的には手漉きが好みです。  
 光源は、フロスト球、カラー球、ブラックライトなど少し変わった物から、いわゆる普通の白熱球まで、その都度最も適切だと思われる物を使用致しております。  
 紙の元の表情を生かす無着色が多いですが、 着色する場合は、柿渋か植物染料を主に用います。まれに絵具も使用致しますが、使っていて違和感を感じるので最近は使っていません。柿渋は天然染(塗)料であると同時に、光が当たる程に深みを増していくという特長を持っています。いわゆる“使えば使う程に味わいが出てくる”素晴らしい素材です。 
 また、調光器をできるだけ取付ける様にしております。同じ電球であっても調光する事によって見せるその表情は想像以上の奥行き(広がり)を持ち、豊かなイマジネーションを与えてくれるからです。